鈴虫は、自然のなかに居るものと思われがちですが、家庭でも飼育することができる身近な生き物です。

正しい飼育をすることで卵の孵化から繁殖、産卵と何代にもわたって飼うことができます。

鈴虫の飼育には容器の選択や餌の与え方などがありますが、そのなかの一つに卵の保管があります。

卵の保管が適切でないと、春からの孵化が正常におこなわれません。

ここでは、鈴虫の卵の正しい保管方法についてご紹介します。

鈴虫 卵 保管 水

孵化まで鈴虫の卵を保管する方法

飼育中の鈴虫のメスは、秋までに約100個の卵を土のなかに産み落とします。

卵は冬の期間を土のなかで孵化までの時間を過ごしますが、卵の保管方法はそれほど難しくはありません。

最後のメスの産卵が終わった時点で、容器のなかのシェルターや土の表面にある餌の食べ残しを取り除きます。

ハケなどで土の表面をきれいにしたあと、数日間水につけた木炭を2~3本ほど容器に入れます。

木炭を使用する保管方法は江戸時代から用いられているほど、乾燥から卵を守り木炭が持つ抗菌作用でカビの発生を抑えるのに効果的です。

鈴虫の卵が入った容器は、物置など気温が高くない場所に保管します。

これは、一般的な室内温度は高すぎるため好ましくなく、より自然の環境温度に近づけるためです。

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鈴虫の卵の孵化には水が重要

保管してあった鈴虫の卵を孵化させるための重要なアイテムが水です。

鈴虫の卵は水を得ることにより孵化が促進されるため、春に鈴虫を孵化させるときには土の表面全体に十分水を与えます。

水が溜まるほどの水量は必要ありませんが、最初は土全体に湿り気のある状態が好ましく、少なくとも中間層までは水を行き渡らせるべきです。

最初に水を受けた日から約20~40日ほどで鈴虫は孵化します。

この卵から孵化するまでの保管期間に注意することは、土を乾燥させないことです。

水不足による土の乾燥は、孵化率を低下させる原因に繋がります。

まとめ

ここまで、鈴虫の卵の正しい保管方法についてみてきました。

鈴虫の卵の正しい保管方法は、冬を越す前に容器の土の表面をきれいにしたり、木炭を使用して卵の乾燥を防ぎカビの発生を防いだりすることです。

春に鈴虫を孵化させるときには、土に十分な水を与えることを心掛け、孵化が終わるまで土の乾燥に注意を払います。

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