秋の虫と言えば、まず思い出されるのは鈴虫ではないでしょうか。
日本では昔から秋の歌の題材にされたりと、有名な風情ある虫です。
その鈴虫が食べている物のイメージと言えば、野菜が挙がるのではないでしょうか。
キュウリやナスが串に刺されて飼育ケースの中に入っているような写真や絵がよくありますよね。
しかし鈴虫は野菜だけを食べているわけではなく、共食いをするとも言われています。
一体、鈴虫の餌は基本的に野菜なのか、なぜ共食いをするのか、そして共食いの対象になるのはオスなのか、と言うことをまとめます。
鈴虫の餌
先述した通り、鈴虫はキュウリやナスと言った野菜を食べます。
家庭にある物で餌になるので、その点は飼いやすく便利と言えるでしょうか。
しかし鈴虫は雑食性の虫なので、野菜だけでなく小さな虫の亡骸なども食べます。
家で飼育する場合はそのような虫はなかなか用意できないと思います。
なので、代用として煮干しなどを入れてあげると良いでしょう。
共食いの理由
鈴虫は動物性のタンパク質が不足していると、仲間である鈴虫を食べてしまうことがあります。
これが共食いです。
弱いものは強いものに食べられてしまう、これは自然の摂理と言えば仕方のないことかもしれません。
しかし家で飼っている以上はなるべく共食いを避けたいですよね。
そのために、野菜だけを与えるのではなく、煮干しなどを入れてタンパク質不足を避けてほしいのです。
共食いの対象はオスなのか
鈴虫の場合、オスよりもメスの方が強い生き物と言われています。
産卵期になると栄養を補給するため通常の餌では栄養が足りず、メスがオスを食べてしまうことがあるようです。
種を残すためには、メスが生き残らなければならないという本能のためなのでしょうか。
自然環境下ではオスも上手く逃げることも出来るのでしょうが、飼育ケースで飼われている場合は逃げ場がないことも、避けられない原因の1つと言えると思います。
まとめ
可憐な音色を持つ反面、生きるためには共食いなどの強い一面も持ち合わす鈴虫です。
共食いを避けるためには、タンパク質不足にならないよう餌に野菜だけを与えないことですが、完璧に共食いがなくなることは難しいようです。
ですが出来る限りのお世話をして鈴虫との生活を最大限に楽しみましょう。