生き物の飼い方にはさまざまなスタイルがありますが、卵を上手に孵化させ成虫へと育てるのも一つのスタイルで、成虫へと育つ過程を楽しむことができます。
鈴虫もまた孵化させて飼うこのできる生き物のひとつです。
ここでは、鈴虫の卵を上手に孵化させる方法についてご紹介します。
鈴虫の卵を孵化させる手順とポイント
鈴虫の親は10月~11月までに卵を土の中5ミリメートルから10ミリメートルの深さに卵を産み、卵はそのままの状態で冬の期間を過ごします。
冬を越す準備として、鈴虫を入れている容器の中のシェルターや食べ残しなどを取り除き、土の表面をハケできれいにします。
室内温度での保管は好ましくなく、物置など自然の環境に近い温度状態で保管するのが理想的でしょう。
卵が入った容器はそのままでも問題ありませんが、数日間水につけておいた木炭を2個~3個容器に入れておく方法をおススメします。
この木炭を入れておく方法は江戸時代から用いられていて、卵を乾燥から守り土のカビ発生を防ぎます。
鈴虫の卵は、水分を受けることで孵化がはじまります。
孵化させる季節は春、桜の花が咲く頃といえばイメージしやすいでしょうか。
容器を取り出し、霧吹きなどで土の表面全体に行き渡るように水分を与えます。
上手に孵化させるポイントは土の上層だけではなく、中間層まで水分を与えることです。
また、土が乾燥すると孵化率が低下するため、一度水分を与えたら、土を乾燥させないことを心掛けましょう。
最初に水分を与えてから約20日~40日ほどで孵化がはじまります。
孵化したばかりの鈴虫の幼虫は約3ミリメートルと小さいため、孵化しているか日頃からの観察が必要です。
これは、卵から孵化した鈴虫の幼虫はすぐに餌を必要としており、魚粉や野菜などの餌が不足している場合、せっかく孵化した鈴虫たちの共食いが発生する原因となるためです。
まとめ
ここまで、鈴虫の卵を上手に孵化させる方法についてご紹介しました。
鈴虫の卵を上手に孵化させるためには、春に与える最初の水分が大切なこと、土を乾燥させないことが重要とお伝えしました。
初めて鈴虫を卵から孵化させるとき、ここでお伝えしたことを参考にしてみてください。