秋の夜長に響く鈴虫の鳴き声は、思わず耳を澄まして聞き入ってしまいますね。

この涼やかな鈴虫の鳴き声は、オスとメスのどちらがだしているのかご存知でしょうか。

私たちの耳を楽しませてくれる鈴虫の鳴くという行動、じつは生きていくために欠かせない意味を含んでいます。

ここでは、鈴虫のオスとメス。

鳴くのはどっちをテーマにご紹介します。

鈴虫のオスとメス鳴くのはどっち?その意味は?

鈴虫のオスとメス、鳴くのはどっちに対しての答えはオスの鈴虫です。

鈴虫に限らず昆虫で鳴くのはメスにアプローチをかけるオスが多いのが一般的で、オスの体色が派手な鳥類や婚姻色をだす魚類においてもその傾向が強いといえるでしょう。

鈴虫のオスは、自分の遺伝子を残すために繁殖をおこないますが、繁殖の相手となるメスの鈴虫を誘う求愛として鳴く行動をとります。

鈴虫のオスが鳴く、実際には左右の前羽を高速にこすり合わせて音を発しているため、初鳴きは孵化から約2ヶ月後、体が成長し羽化が完了してからです。

オスが鳴く気温は15℃~30℃が一般的です。

鈴虫は変温動物のため気温が下がると活動が低下します。

このため、気温が15℃以下になると、ほとんど鳴くことはありません。

つまり、気温が下がる冬までに鳴き声で繁殖相手であるメスの鈴虫を誘う必要がある訳です。

誘い鳴きと呼ばれる求愛行動の他にも、鈴虫のオスが鳴くのは縄張りの主張と威嚇のためです。

求愛の鳴き方は、「リリー・リリー・リリー」と短く繰り返しますが、縄張りの主張と威嚇の場合は「リー」と短く鳴きます。

縄張りの主張と威嚇をおこなわなければ、ほかの鈴虫たちに良好な餌場への侵入を許すことになりますし、繁殖相手のメスをほかのオスに奪われかねません。

それぞれに鳴き方が異なるため、違いを知ることで「あ、誘っているなぁ」とか「威嚇してるな」という判断もできるようになりますね。

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まとめ

ここまで、鈴虫のオスとメス。

鳴くのはどっちをテーマにご紹介してきました。

鈴虫で鳴くのはオス、繁殖相手のメスにプロポーズをしたり、縄張りにはいってくる相手に威嚇したりするために鳴く行動をとります。

のんびりと秋の夜長に鳴いていると感じる鳴き声も、鈴虫のオスからすると、子孫を残すために懸命の行動なのです。

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