秋になるとリーンという鈴のような鳴き声を発する虫といえば、皆さんご存知鈴虫です。
鳴く虫は地球上にたくさんいますが、一番有名なのがこの鈴虫でしょう。
昔と比較すると、この美しい鳴き声を聞くことも少なくなりましたが、今でも秋になると聞く機会は多いでしょう。
しかしこの鈴虫が鳴くのにはしっかり理由があるのです。
今回は鈴虫が鳴く理由や、時期、気温などの条件についてまとめてみたいと思います。
鈴虫の鳴く理由と条件について
夏の終わりから秋にかけて、リーンと美しい鳴き声を聞かせてくれる鈴虫ですが、これは求愛のための行動なのです。
鈴虫はオスの成虫しか鳴きません。
ですので、私たちが聞いている鈴虫の鳴き声は、すべてオスの鈴虫の鳴き声ということになります。
オスの鈴虫がパートナーとなるメスの鈴虫を引き寄せるために鳴いているのです。
したがって、オスの鈴虫がいない場所では鈴虫の鳴き声は聞こえません。
また気温によっても、鳴きやすい、鳴きにくいがあります。
気温25℃以上の比較的暖かい気温でないとなかなか鳴いてくれないようです。
求愛対象となるメスの鈴虫がある程度近くにいるということも、鈴虫が鳴く条件の一つになっています。
また、鈴虫は夜行性の生物です。
明るい場所ではなかなか鳴かないという特性があります。
鈴虫を飼っているが、なかなか鳴いてくれないという方は、飼育容器を少し薄暗い場所に設置すると鳴くようになってくれるかもしれません。
まとめ
今回は鈴虫が鳴く理由と条件についてまとめてみました。
鈴虫のリーンという鳴き声は、人によってはうるさいと感じるかもしれませんが、キツイ残暑の中、清涼感を感じさせてくれる心地よいものです。
この鳴き声に魅力を感じ、自宅で飼っている方もいるくらいです。
しかし、鈴虫には鳴くのに理由や条件があるため、自宅で飼っている鈴虫の美しい鳴き声を聞くためには、しっかりと飼育環境を整える必要があります。
また、メスの鈴虫は、どんなに条件を整えたところで絶対に鳴きませんので、鈴虫の鳴き声を自宅で聞きたいという人は、まずはオスの成虫の鈴虫を手に入れることからはじめましょう。