みなさんは、鈴虫のオスとメスを見分けることができますか。

鈴虫のオスとメス、ほぼ同じ体の長さをしており、体の色も同じです。

クジャクみたいにオスとメスの外観が異なる訳でもなく、サケのように繁殖の時期に婚姻色がでる訳でもありません。

もちろん、鈴虫はオスだけが鳴き声と呼ばれる独特な音を発するため、区別することは可能ですが、外観だけで性別を判断するにはどこを見れば良いのでしょうか。

ここでは、鈴虫のオスとメスの見分け方のポイントについてご紹介します。

鈴虫 オス メス 見分け方

鈴虫のオスとメスの見分け方のポイント

見分け方のポイントの一つがオスとメスの体幅の違いです。

鈴虫は不完全変態の昆虫のため、蛹(さなぎ)になる過程がありません。

卵から孵化した時点で、小さいながらも鈴虫の体で誕生します。

孵化したばかりの大きさは約3ミリメートルほどのため性別の判別はできませんが、成長にともないオスとメスの体の違いがはっきりとします。

成長した鈴虫の体幅を前羽の幅の広さで表した場合、鈴虫のオスは約7.5ミリメートルで幅広い卵型です。

メスの前羽の広さは約4ミリメートル、オスと比較すると狭く縦方向の線があります。

もう一つの鈴虫のオスとメスを見分け方のポイントは、産卵管(さんらんかん)の有無です。

おしりからはえる産卵管はメスだけが持っており、土の中に卵を産み落とすために用います。

鈴虫は孵化後、6回~7回の脱皮で成虫になりますが、産卵管は孵化から約40日経過した3回~4回目の脱皮の時点から生えはじめ、おしりから真っすぐに伸びた産卵管は2本ある尾毛の中間に位置します。

そのため、鈴虫の前羽の広さで雌雄を判断するよりも早い段階で、オスとメスを見分けることができるでしょう。

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まとめ

ここまで、鈴虫のオスとメスの見分け方のポイントについてご紹介しました。

見分け方のポイントは、前羽の広さで現れる体の幅の違いです。

オスの前羽は広く平べったい卵型、対してメスの前羽の広さは狭く縦線が入ってるのがポイント。

もう一つの見分け方のポイントは、メスだけが持つ産卵管の有無です。

2本ある尾毛のあいだに産卵管はあるため、おしりに3本あるのがメスと判断できますね。

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